メッセージ
「考えを手助けしてくれる機械が欲しい」という人類の夢が実現に向けて動き出したのは、18世紀のことでした。人類で初めてのプログラマーとも言われる女性、ラブレース伯爵夫人オーガスタ・エイダ・キングは、まだ地球に存在すらしていないコンピュータのためのプログラミングを行い、その本質が「手順を説明可能なものならばあらゆることが処理可能な機械」であると見抜きました。

エイダの慧眼は、20世紀に入り、コンピュータが圧倒的に普及していく中で証明されていきました。

そして知性を追い求めれば求めるほど、人間の知能の本質は、実は「手順を説明不能なこと」にあるのではないかという予感が生まれてきました。つまり、エイダが看破したように、コンピュータとは、所詮「手順を説明可能なもの」しか扱えないのです。そこで人類は、「生物と同じように学習し、説明不能な手順を獲得する機械」を作り出そうとします。

これが現在、我々がAIと呼ぶものの正体です。
囲碁で人間に勝つ手順は、誰にも説明できません。しかし、現実に最新のAIは人間にほぼ全てのゲームで勝つことができます。

私はこうしたAIを「機械化された直感」と呼んでいます。
囲碁などのゲームに勝つAIは、決して論理的に手順を考えたりしません。ただひたすら盤面をじっと観察し、「ここに打てば勝てそうだ」という直感力を磨くだけなのです。

このようなAIが実力を発揮するのは、決してゲームの中だけに止まるものではありません。現在主流のAIは、こうした「機械化された直感」の応用で成り立っています。

AIによって既存のビジネスを根底から変革することこそ、真のデジタル・トランスフォーメーションです。

当社は、AIを用いたお客様の新サービス、新規事業を一緒に作っていくことを常に念頭に置き、お客様のビジネスの分析からAIを活用した新企画のご提案、データ開発、モデル設計、そしてアプリやサービスへのデプロイまで、一気通貫のトータルAIソリューションサービスを提供し、既に教育、交通インフラ、建設といった業界で実際に活用されています。当社のソリューションの提供範囲は、さらに拡大し、医療や介護、物流はもちろん、一般のオフィスや家庭にも広がり始めています。

様々な判断を必要とする場面をAIで代替することで、人間はより豊かでクリエイティブなことに多くの時間を割くことができるようになるでしょう。単調な仕事はAIが行い、人間はアイデアを練ることに専念する。人間の出したアイデアをAIに伝えると、AIがさらにアイデアを膨らませるような手助けをしてくれる。

ギリアの目指すヒトとAIの共生環境の実現とは、まさにこういう世界です。

ギリアの作るAIは、人に寄り添い、社会に貢献していきます。
ギリアは必ずいつかあなたのお役に立ちます。

ファウンダー・顧問
清水 亮